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VOICE 05株式会社MAIA 様SAP SuccessFactors導入事例 株式会社MAIA 様

デジタル人材の育成から就労までを一気通貫で支援するキャリアサポートプラットフォームを構築

「女性活躍」×「地域」×「IT」の観点から、女性のITスキル向上支援、全国の企業・自治体のデジタル化支援、ITコンサルティングを手がける株式会社MAIA。同社はSAPソリューションやRPAといった需要の高いITスキルの習得、さらに企業や自治体への就労を支援する「でじたる女子プロジェクト」を展開しており、登録会員は年間300人ペースで増加しています。
以前は会員情報や案件情報などを個別のシステムで管理していたため、情報の更新や連携が容易ではありませんでした。そこで同社は、各会員の適性に即したキャリア支援強化とスピーディな情報検索を目指し、人材育成から就労までを一気通貫で支援する「MAIA キャリアサポートプラットフォーム」の構築に乗り出しました。

株式会社MAIA

企業情報

株式会社MAIA
https://maia.co.jp/
本社:東京都港区
業種:プロフェッショナルサービス
事業内容:リスキリング・就労支援、地域活性化支援、ITコンサルティング
従業員数:20名(2024年8月現在)

お客様導入モジュール

SAP SuccessFactors(Employee Central/ Performance & Goals/ Succession & Development/)

お客様導入モジュール

ご利用のオデッセイソリューション

SAP® SuccessFactors®による登録会員情報の管理プラットフォーム構築と内製化支援

導入の背景

  • 「でじたる女子プロジェクト」に参画する会員情報の管理レベル向上
  • デジタル人材の育成から就労までの一気通貫の支援
  • 個々の会員にあわせたキャリア構築と情報検索の強化

SAPおよびオデッセイを選択した理由

  • オデッセイの導入テンプレート「Ulysses」を活用した短期導入と段階的な機能拡張
  • オデッセイのコーチング型導入による開発の内製化
  • 登録者が自ら情報を更新/閲覧するための機能を追加実装する提案

導入効果

  • 登録会員情報の一元化とキャリア形成への貢献
  • 最新情報に基づく登録会員への求人紹介
  • 年間300人規模の会員増に伴う事務管理増大にも容易に対応
  • 内製化による自社エンジニアのノウハウ獲得

短期構築とコスト抑制を目的にコーチング型導入を採用

「MAIA キャリアサポートプラットフォーム」の構築に向けて、同社はSAP SuccessFactorsを採用。「今後もサービスを拡張していく計画があるため、モジュールの追加で段階的に機能拡張ができる点を評価しました」とリスキリングユニット タレントマネジメントチーム マネージャーの黒須優貴氏は語ります。
導入時はパートナーのオデッセイの提案により、短期構築とコスト抑制が可能なコーチング型導入を選択。運用や技術面の支援を受け、MAIAのエンジニアを中心に構築しました。
「自社要員がSAP SuccessFactors による開発スキルを習得することで、今後の内製化をスピーディに進められます」(黒須氏)
プロジェクトは同社でSAPソリューションのスキルを習得した卒業生2名が担当し、オデッセイの支援を受けながら進めました。
「スキルがあってもSAP SuccessFactorsの導入は初めてでしたので、タスクやマニュアルの管理は手探りの状態でした。オデッセイからの的確なアドバイスのおかげで、計画通り開発を進めることができました」(黒須氏)

黒須氏

SAP SuccessFactorsで構築した『MAIA キャリアサポートプラットフォーム』により、最新の会員情報、学習履歴や評価、資格獲得などのデータを追跡して求人とのマッチングができるようになりました。

黒須 優貴 氏
株式会社MAIA リスキリングユニット タレントマネジメントチーム マネージャー

運営者と登録利用者、双方の視点で利便性を追求

MAIA独自の要件として、登録会員がセルフサービスで自分の登録情報を閲覧/更新できる必要がありました。パブリックセクターユニット 女性活躍推進チーム 執行役員 ディレクターの森山譲治氏は「一般の人材管理ソリューションは、運営者向けの管理機能は充実しているものの、登録者が外部から情報を更新/閲覧する機能は想定されていません。オデッセイからの支援によって、その点がクリアできました」と振り返ります。とはいえ、各種設定で考慮すべきことも多かったといいます。
「例えば、登録者のアカウントの発行、削除、有効化のタイミングは、一般企業の従業員管理の運用とは異なるため、試行錯誤しました。目標評価も、登録会員は案件単位で管理し、しかも複数案件に対応するため、評価の見せ方を工夫しました」(森山氏)
2022年11月に開始したプラットフォーム構築は、2023年7月に本稼働を迎えました。本稼働後は、同社の担当者がレポートの改修、マニュアル更新、登録会員からのQA対応などに対処し、運用コストを軽減しています。

森山氏

一元化された情報をもとに登録会員のキャリア形成を強化

「MAIA キャリアサポートプラットフォーム」には、登録会員の「マイページ管理」、資格やスキルなど200以上の項目を網羅した「会員情報の一元管理」、教育カリキュラムの受講履歴や評価を集約した「学習履歴や評価情報の管理」などの機能があり、会員と同社のタレントマネジメントチームの双方が最新情報を確認できます。
現在、卒業生も含めて約1,500人分の会員情報がプラットフォームに蓄積され、約500人のアクティブ会員が利用しています。同社のタレントマネジメントチームは登録会員の最新情報に加え、学習履歴や評価、資格獲得などのデータを追跡して求人とのマッチングができるようになりました。
「現在は全会員の案件履歴、スキルや資格が可視化されているため、適切な人材に声をかけやすくなりました。特に女性はライフステージの変化で就業可能時間などが増減するため、最新のステータスの把握が重要です」(黒須氏)
登録会員も自身のキャリア情報を網羅的に見られるうえ、求人への応募や合否の確認、引越などの各種届出といった事務作業負担も軽減されました。

MAIA キャリアサポートプラットフォーム画面

AIによるマッチングで就労支援を効率化

今後はプラットフォームに蓄積された情報をもとに、自治体のデジタル人材育成政策の進捗や影響を分析し、施策に活かすことを検討しています。また、会員情報、学歴、資格、報酬やスキル、定義した自立指数などの情報に対してSAPSuccessFactorsに組み込まれたAIを活用し、マッチングの効率化や最適化を進める考えです。
「毎年300人規模で増えていく会員情報も、少人数で一元管理できています。今後も、LMS(学習管理システム)などのモジュール拡張、使い勝手の向上、案件レポートの充実なども続けていきます」(黒須氏)
自治体と連携する「でじたる女子プロジェクト」は全国に拡大し、サブスクリプションモデルによる育成プログラムも始まっています。MAIAが取り組む女性のキャリア支援は、さらなる進化を遂げていきます。

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