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VOICE 03日本情報通信株式会社 様SAP SuccessFactors導入事例 日本情報通信株式会社 様

人事・タレントマネジメント情報の一元管理とデータ分析を推進

NTTと日本IBMの合弁会社として、多彩なITソリューションを提供する日本情報通信株式会社(NI+C)は、2020年に始まったコロナ禍を機に、テレワークを全社導入しました。 2021年にはNTTグループが掲げる「リモートワールド(分散型社会)」の実現に向け、勤務場所を社員自らが決める「どこでもオフィス制度」を開始。ハイブリッドワークスタイルを実現する新オフィス「NI+C Garden」を開設し、ニューノーマルな働き方を実践しています。

同社の従業員の目標設定、評価、研修受講や資格情報、社員CDPなどの人事・タレントマネジメント情報の多くはExcelで管理され、人事部門では集計や分析の業務に負荷がかかっていました。 「約900人分の評価や目標のデータを各部署から回収するだけでも大変ですが、それらをExcelのマクロを組んで集計する作業や、集計結果の印刷/ファイリングなどに追われていました」と、コーポレート企画部 人事育成担当 人事給与グループ長の岡部裕樹氏は語ります。

日本情報通信株式会社

企業情報

社名:日本情報通信株式会社様
https://www.niandc.co.jp/
本社:東京都中央区
業種:情報処理
事業内容:システムインテグレーション事業、インフラストラクチャー事業、マネージドサービス事業
従業員数:連結1,234名(2022年4月1日現在)
売上高:連結421億円(2021年度)

お客様導入モジュール

SAP SuccessFactors(Employee Central/ Performance & Goals/ Succession & Development/ Learning)

お客様導入モジュール

ご利用のオデッセイソリューション

SAP® SuccessFactors®を活用した各種人事情報の連携による作業効率の向上とキャリア開発の促進

導入の背景

  • Excelを中心とした人事・タレントマネジメントデータの管理負荷の軽減
  • 人事業務の効率化とタレントマネジメントによる攻めの人事へのシフト
  • 離職予測検知など、将来的な未来予測が可能な分析環境の構築

SAP SuccessFactorsおよびパートナー選定の理由

  • オデッセイの25年以上にわたるSAP人事ソリューションの導入実績と豊富な知見
  • 短期導入を可能とするオデッセイのUlyssesテンプレートの活用
  • Fit to Standardを基本としながら、Fit & Gapに対応する提案の提示
  • 開発の進め方、開発工程の定義、成果物、作業役割に関する具体的なアセットの提示
  • 人事統合基盤を中心にタレントマネジメント領域を段階的に拡張する提案

導入効果

  • 人事の基本データ、人材管理、目標/評価、キャリアプラン、育成管理の情報の一元化
  • 人事部門において、データ更新やデータ活用の関連作業における稼働時間を80%削減
  • 人事部門のリモートワーク率90%超を実現
  • 各種人事施策の実施により、過去3カ年平均実績と比較し退職率を45%減

Excelを中心とした情報管理から脱却し戦略的な人事管理の実現へ

日本情報通信は、既存の人事給与システムの刷新を機に、タレントマネジメントシステムの導入を決断しました。「まずは、データの一元管理を実現し、データ活用と分析を経て、将来的に社員の離職を検知したり、将来活躍が予測される有望な社員を発掘したりできるシステムの構築を目指すことにしました」(岡部氏)

業務、運用、セキュリティなど約500項目にわたる要件から複数のシステムを検討した同社は、実現可能性が最も高いSAP SuccessFactorsを採用し、導入パートナーには25年以上にわたるSAP人事ソリューションの導入実績と豊富な知見を持つオデッセイを指名しました。

「短期導入を可能とするUlyssesテンプレートに加え、Fit to Standardを基本としながら、Fit & Gapに対しても提案がいただけたことが決め手となりました。 マネジメントに関しても、開発の進め方、開発工程の定義、成果物、作業役割について具体的なアセットが提示されたことや、導入スケジュールを踏まえて、タイムリーかつ適切なエンジニアをアサインいただけたことを評価しました」と、コーポレート企画部 人事育成担当 人事給与グループ 主査の荒井国治氏は語ります。

Ulyssesテンプレートとオデッセイの的確なプロジェクトマネジメントより、6カ月間で約1,000人の従業員のタレントマネジメント情報を管理するシステムを構築できました」

荒井 国治 氏
日本情報通信株式会社 コーポレート企画部 人事育成担当 人事給与グループ 主査

荒井国治氏

Ulyssesテンプレートを活用し5つのモジュールを6カ月の短期間で導入

導入プロジェクトは2020年4月からスタートし、6カ月後の10月に本社で本稼働を開始しました。導入モジュールは、人材プロファイル、パフォーマンス/目標管理、後継者管理、学習管理、ソーシャルコラボレーションの5つで、それらを一斉稼働させています。

「当社はNTTと日本IBMの合弁会社という組織の性格上、就業規則だけで200以上あり、社員職群や人事制度、給与体系なども複雑です。オデッセイには開発当初からモジュールごとにリーダーを立てていただき、各種規程類や業務要件を深く理解したうえで開発を進めていただきました。おかげで稼働直後に大きなトラブルもなく、スムーズに業務を開始することができました」(荒井氏)

本社への導入後、2021年10月と2022年4月の2段階でグループ会社3社にSAP SuccessFactorsの4モジュールを横展開し、グループ全体で約1,200人のタレントマネジメントを開始しました。「グループ会社展開でもオデッセイにはグループ間出向者のユーザー登録を工夫することで、ライセンス費用の増加を抑えていただき助かりました」(荒井氏)

データ活用の作業効率が大幅に向上関連作業における稼働時間を80%削減

SAP SuccessFactorsの導入により、人材管理、目標/評価、キャリアプラン、育成管理の情報が一元化され、インプットした情報はリアルタイムに反映されるようになりました。社員の基本情報、勤務健康管理、各種調査結果等の人事データも他システムからSAP SuccessFactorsと連携し、分析結果の反映と、社員への展開を実施しています。

現在SAP SuccessFactorsは、経営層には人材の抜擢や最適配置、マネージャーには部下の把握や後継者育成、人事担当には社員分析とそれに伴うさまざまな施策、社員には業務目標の設定やキャリア開発をするツールとして利用されています。

人事部門においても、Excelからの脱却でデータ更新やデータ活用の作業効率が大幅に向上し、関連作業における稼働時間は80%削減されました。ワークフローの電子化で完全リモート対応となり、人事部門のおけるリモートワーク率は90%超を実現しています。

「社員の退職率も、従業員エンゲージメントの向上やメンタルヘルス対策などの各種施策の実施により、過去3カ年実績と比較し45%減となりました」

岡部 裕樹 氏
日本情報通信株式会社 コーポレート企画部 人事育成担当 人事給与グループ グループ長

岡部裕樹氏

人事データとサーベイデータで相関分析を実行し各種施策に活用

人事・タレントマネジメント情報を一元化した同社では今後、データ分析の結果を踏まえた人事施策や制度立案などを実施し、将来的には離職予測や社員活躍予測などの未来予測の実現を目指しています。それに先駆けて、サーベイツールのSAP Qualtricsを導入済みで、SAP SuccessFactorsとの連携を計画しています。

「サーベイデータとSAP SuccessFactors上のデータを相関分析することで、それまで人事担当者のカンや経験に頼ってきた属人的な気付きを、客観的なデータをもとに獲得しながら、退職率の削減に取り組んでいきます」(岡部氏)

採用管理においてもSAP SuccessFactorsを活用する計画で、コーポレート企画部 人事育成担当 採用育成グループ 担当課長の松原久子氏は次のように語ります。

「これまで採用候補者の適性検査や面接の結果は、採用時における参考データとしての活用止まりでした。今後はこれらのデータをSAP SuccessFactorsと連携し、入社後のエクスペリエンスデータなどと一緒に分析しながら人材の獲得、配属先のマッチング、キャリアプランの形成などに活用していきたいと思います」

松原 久子 氏
日本情報通信株式会社 コーポレート企画部 人事育成担当 採用育成グループ

松原久子氏

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