~家庭と仕事の両立~ ~家庭と仕事の両立~

#Cross Talk

Cross Talk#002 ~家庭と仕事の両立~

オデッセイでは、家庭と仕事の両立がどう実現されているのか。実際に育休を取得した社員が、自身の経験と想いを語ります。

Thema
家庭と仕事の両立

S.A

S.A
業務コンサルティング部
SAP SuccessFactors
コンサルタント
PM
【育休取得歴】
入社6年目に1週間程度×4回取得

Y.G

Y.G
経営管理部
人事・総務担当
リーダー
【育休取得歴】
1回目:入社7年目に1年8か月取得
2回目:入社10年目に1年3ヵ月取得

産育休取得への周囲の理解と社会に残る課題

産育休取得への周囲の理解と社会に残る課題

S.A:

産育休を取得するにあたり、どのようなことを感じましたか。

Y.G:

妊娠が分かった時、真っ先に「この会社でなら安心して産休を取得することができる!」と思いました。以前、同じ部署の先輩が二度産育休を取得されていて、その際の会社全体の温かい雰囲気を見ていたので、自分もきっと同じように送り出してもらえると自然に思えました。
一方で、産休が近づくにつれて、業務への影響や周囲への負担を考えて不安になることもありました。そういったときも、上長がその感情を察して、打ち合わせの場を持ってくれたことで、安心して休みに入ることができました。制度だけでなく、職場の理解があったのが大きかったと思います。S.Aはどうでしたか?

S.A:

私は育休を取得するかどうかで悩む余地はなく、早々に取得する意向を固めました。周囲からも否定的な意見はなく、両親や義両親の協力の有無など、具体的な状況まで一緒に考えていただきました。そもそもの空気感として、会社全体で「育児との両立は容易ではない」という共通認識があるので、育休取得や両立に対してはとても寛容的であると思います。

産育休取得への周囲の理解と社会に残る課題
Y.G:

たしかに上司や同僚の理解は大きいですよね。私も「安心して休んでね」「赤ちゃんとの時間を楽しんでね」と温かく受け止めてくれたのが印象的でした。それだけでなく、「待っているからね」と言ってくださったおかげで、「自分には戻る居場所がある」と思えたのがとても心強かったです。業務の引き継ぎも、周囲の協力でスムーズに進みました。

S.A:

「戻る居場所がある」って思えるのはいいですよね。私たちは職場の理解にとても助けられましたが、社会全体で見ればまだ課題も多いと感じます。例えば、出産後休業支援給付金の運用が始まりましたが、所得制限があるため、特に管理職層にとっては利用しづらいのが現状です。また、パートナーの体調次第では、事前に設定した育休期間を、有給あるいは無給で延長せざるを得ない場合もあります。こうした部分は、会社や制度だけで解決できるものではなく、社会全体でどう支えていくかを考えていく必要があると思います。

復職後の新しい挑戦

Y.G:

復職後は、フレックスタイム制度や時短勤務を活用してライフスタイルに合わせた働き方をしています。私は子供の送迎を考慮して1日6時間勤務で復職しましたが、慣れたころに6.5時間へと変更するなど、柔軟に対応してもらえました。
現在、子供の習い事で毎週木曜日はリモートワークをしているのですが、「中抜け可能なフレックスタイム」を活用して、9:00-15:00で勤務した後に一度中抜けし、子供の習い事の送迎をしてから再び勤務する、といった働き方も実現できています。こうした柔軟さが、家庭も大切にしながらキャリアを続けられる大きな支えになっています。

S.A:

実は復職後、かねてより希望していたプロジェクトマネジメント業務を任されるようになったんです。現在は後輩やプロジェクト内の部下に対する育成も担っています。これまでは自分の業務に集中するスタイルでしたが、今は家庭と両立しながらプロジェクト全体を見渡すという大きな挑戦ができています。

Y.G:

それってすごいことですね!育休を取得して復職したら、以前から希望していた一つ上のステージの仕事が用意されていたなんて・・・嬉しかったんじゃないですか?

S.A:

ええ、とても嬉しかったです。家族とのかけがえのない時間を大切にしながら、周囲の期待にも応えたいという想いで日々の業務に取り組んでいます。

Y.G:

私の場合、産休前は幅広い業務を担当していましたが、復職後は業務の数を絞り、一つひとつの業務に「深く」携わるようになりました。その結果、今までは表面的にしか見えていなかった課題や改善点に気づけるようになり、専門性を高めることができています。
育休中に勉強していたことも活かすことができ、時短勤務だからこそ、より濃い時間の使い方を意識できるようになったと思います。

家庭と仕事の両立のリアル

家庭と仕事の両立のリアル

Y.G:

家庭と仕事の両立は、実際どう感じていますか。

S.A:

正直に言って、両立は簡単ではありません。仕事においても育児においても責任のある立場で、優劣なく文字通り「両立」が求められる中、周囲からの理解や協力なくして成り立たないと実感しています。
業務では、プロジェクトを管理する立場として、朝・昼・夕の時間帯の固定的な会議は極力設けないよう意識しています。親にとってこの時間帯は特に忙しいです。一方で、育成対象のメンバーとは、プライベートの多忙を理由にコミュニケーションの機会を奪わないよう、定期的に話す機会を設けるなどの工夫をしています。

Y.G:

私も毎日が時間との戦いです(笑)。フレックスタイム制やリモートワークなどを活用し、家族と役割分担をしながら少しずつ自分なりのペースを見つけています。完璧を目指さず「今の自分にできないことは無理をしない」という考え方ができるようになりました。
育休や時短勤務等の働き方を通じて、改めて周囲の支えのありがたみを実感しています。「代わりにやるので連絡してね」という声に何度も救われ、「一人で頑張らなくていいんだ」と思えるようになり、周囲への感謝の気持ちが深まりました。

S.A:

同感です。先輩パパママ社員のキャパシティには驚かされます。私も子どもが生まれてから、突発的な不在などに対して理解を示せるようになりました。「体調管理も仕事のうち」というような時代ではなく、どれだけ気を付けていても防げないことは多々あるので、むしろそのような中でも安定したパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが、これからのプロジェクトマネジメントに求められる重要な条件だと思います。

入社を考えている方へのメッセージ

Y.G:

家庭と仕事、どちらも大切にしたい方にとって、当社はとても心強い環境だと思います。制度が整っているだけでなく、周囲の理解や支援があることで、安心してキャリアを築いくことができます。私自身も育児と両立しながら新しい挑戦を続けられていて、毎日がとても充実しています。ぜひ一緒に働ける日を楽しみにしています!

S.A:

経済面やキャリアに対する不安要素はたくさんあると思いますが、生まれたばかりの我が子と触れ合えるのはこの時期しかありません。仕事はどこでもできますが、子どもと過ごす瞬間は取り戻せないものです。だからこそ、仕事か育児か、選択を迫られる環境ではなく、双方を両立できる環境に身を置くことが大切だと思います。当社にはその環境がありますし、私自身もそれをさらに広げていきたいと考えています。

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